小規模事業者のロゴ制作、どう進めるか
「ロゴを作りたいけど、どんな流れで進むのかわからない」という方からよく相談を受けます。デザイン事務所によってプロセスはさまざまですが、Simple Prairie Studioでは、ヒアリングに最も時間をかけています。ロゴのデザインは最後の工程で、その前に「何を伝えたいか」を徹底的に整理することが大切だと考えているからです。
ステップ1:ヒアリング(90分以上)
最初のヒアリングは、Zoomまたは対面で90分以上かけて行います。事業の背景、ターゲットのお客さま、競合との違い、好きな色やデザインの傾向、苦手なデザインの傾向まで、幅広く聞きます。「苦手なデザイン」を聞くのは、方向性のすり合わせに特に役立ちます。
ヒアリングの後、内容をまとめた「ブランドブリーフ」を作成してクライアントに確認してもらいます。ここで認識のずれを修正しておくことで、デザイン提案後の大幅な方向転換を防げます。
ステップ2:コンセプト設計とスケッチ
ブランドブリーフをもとに、ロゴのコンセプトを言葉で整理します。「このロゴが伝えるべきこと」を一文で書けるようになってから、スケッチを始めます。この段階では、紙とペンで20〜30案のラフスケッチを描きます。
デジタルツールに移行するのは、方向性が絞れてからです。最初からPCで作業すると、ツールの制約に引っ張られて発想が狭くなることがあります。スケッチの段階では、できるだけ自由に形を探します。
ステップ3:3案提案と修正
スケッチから3つの方向性を選び、デジタルで仕上げてクライアントに提案します。3案は「似た方向性の3案」ではなく、「異なるアプローチの3案」を意識しています。クライアントが選択肢の中から自分の感覚に合うものを見つけやすくするためです。
提案後は、クライアントのフィードバックをもとに修正を重ねます。修正回数の上限は設けていませんが、スケジュールは一緒に守ります。「なんか違う」という感覚を大切にしながら、言語化を手伝いながら進めます。
ロゴ制作のプロセスで一番大切なのは、最初のヒアリングです。そこで時間をかけるほど、後の工程がスムーズになります。気になる方は、まずブランド診断セッションから始めてみてください。