Simple Prairie Studio
記事 · ブランドカラー 2026-06-06

ブランドカラーを自然の色から選ぶ理由

流行色に頼らず、長く使えるカラーパレットを組むための考え方
田中 葵
スタジオ代表
2026-06-06
製品、写真撮影、カメラ、ブランディング

ブランドカラーを決めるとき、「今年のトレンドカラーは何ですか?」と聞かれることがあります。トレンドカラーを参考にすること自体は悪くありませんが、ブランドカラーは3年後も5年後も使い続けるものです。流行色を選ぶと、数年後に「古い」と感じられるリスクがあります。Simple Prairie Studioでは、自然界の色を起点にカラーパレットを組むアプローチをとっています。

なぜ自然の色は飽きないのか

草原の緑、土の茶色、夕暮れの橙、冬の空の青灰色。これらの色は何十年経っても美しく、見る人を飽きさせません。自然界の色には、人間が長い時間をかけて慣れ親しんできた安心感があります。ブランドカラーに自然の色を選ぶと、その安心感がブランドにも宿ります。

一方、デザインのトレンドカラーは、特定の時代の空気感を反映しています。2020年代前半に流行したくすみカラーも、今では「あの時代のデザイン」と感じる人が増えてきました。ブランドカラーは、時代の空気感より事業の本質に近い色を選ぶほうが長持ちします。

「事業の景色」から色を拾う方法

ヒアリングの中で、「あなたの事業の景色を教えてください」という質問をよくします。農家の方なら田んぼの緑と土の茶色、ハーブ農園なら朝露のついた葉の色、整体師の方なら施術室の白と木の温かみ。その「景色」を言葉で描いてもらい、そこから色を拾います。

この方法の良いところは、完成したカラーパレットを見たとき、クライアント自身が「これは自分の事業の色だ」と感じられることです。外から押しつけられた色ではなく、自分の仕事の中にもともとあった色を整理したものだから、使い続けることへの抵抗感がありません。

カラーパレットは3〜4色に絞る

カラーパレットは多ければ多いほど良いわけではありません。色が多すぎると、ブランドの印象が散漫になります。Simple Prairie Studioでは、メインカラー1色、サブカラー1〜2色、アクセントカラー1色の計3〜4色を基本としています。

メインカラーはロゴや見出しに使う最も重要な色。サブカラーは背景や大きな面積に使う落ち着いた色。アクセントカラーはボタンや強調したい部分に使う、少し目を引く色です。この3役を意識して色を選ぶと、どんな媒体でも一貫したブランドの印象を保てます。

カラーパレットを組む作業は、事業の本質を言語化する作業でもあります。「自分の仕事の色は何色か」という問いに向き合うことで、ブランドの方向性がより明確になることが多いです。

#ブランドカラー#カラーパレット#ブランディング#デザイン

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